浮腫とは、組織間隙に過剰な水分が貯留した状態のことを言う。 浮腫は患者の体内になんらかの原因があって現れた症状である。 浮腫の原因には、毛細血管内圧の上昇、血漿膠質浸透圧の低下、血管透過性の亢進、リン…続きを読む
カテゴリーアーカイブ: 医療従事者向け
CD毒素の検査でNAAT陽性の場合の解釈
近年、PCR装置の普及により、CD毒素の迅速診断検査(イムノクロマト法)で抗原陽性、毒素陰性となったときに、NAAT(PCR検査)をする施設が増えました。 NATT陽性の場合、ただちに、CDIと診断で…続きを読む
溶血で変わる血算の検査データ
溶血とは、何らかの原因で、赤血球が生理的寿命を迎える前に破壊され、赤血球に含まれるヘモグロビン(Hb)や、さまざまな酵素など、赤血球の内容物が血漿中へ放出されることです。 この溶血は、生体内で起きる場…続きを読む
漏出性胸水、滲出性胸水
漏出性胸水 漏出性胸水は、血管内の圧が高まり、胸水がしみ出してくるイメージ。 心不全や、肝硬変やネフローゼ症候群などによる低アルブミン血症などが原因になり得ます。 滲出性胸水 一方、滲出性胸水は、胸膜…続きを読む
腸内細菌目細菌とは何か、その特徴は何か。
腸内細菌目細菌は、Enterobacteralesと表記される。 腸内細菌目細菌は、以前に腸内細菌科細菌と呼ばれていた細菌群である。 経緯としては、腸内細菌科細菌は2016年に再編成された。 Ente…続きを読む
診療報酬:プレアルブミンの保険適応と制限撤廃について
プレアルブミンについては、栄養サポートチーム (NST)の浸透とともに、動的栄養指標、すなわちRapid Turnover Proteinの検査として、近年重視されている。 ちなみに、プレアルブミンは…続きを読む
HA-MRSAとCA-MRSAの遺伝的な違い・感受性の違い
HA-MRSAとCA-MRSAの違いを勉強しました。 ただ箇条書きしただけなので、整理はできていませんが、ご参考まで。 薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン 2016 年に発表された「薬剤耐性(AM…続きを読む
酸化型アルブミン,還元型アルブミンの知見
序 ヒトの体内では、アルブミンは、血液の膠質浸透圧の維持、血管系流動性の保持、種々の物質の輸送、抗酸化能など多様な機能を有する。 近年、病態と酸化ストレスとの関連性が明らかにされてくるに伴って、ヒトの…続きを読む
腸肝在位ヘリコバクター属菌感染症(Helicobacter cinaedi)
Helicobacter属には、37菌種がいる。 ヒトから分離されるHelicobacter属菌は、胃在位のH.pyloriと腸肝在位のH.cinaedi を含む7菌種が知られている。 H.cinae…続きを読む
肝不全のときのアミノ酸投与・肝硬変の栄養指導
肝不全のアミノ酸投与 バリン、ロイシン、イソロイシンという名称で呼ばれるアミノ酸は、枝わかれするような分子構造をしているため、BCAA(Branched Chain Amino Acid;分岐鎖アミノ…続きを読む